貧困との戦いはいずこへ?

人々を貧しい状態に維持したまま貧困と戦う

Fighting poverty by keeping people poor
2014年2月25日Gustavo Hernandez Acevedo

ウゴ・チャベスは存命中、たまにだが、稀な平常心を垣間見せるときがあり、そういうとき彼は“革命”*1に悪意はないのだと思わせるようなことを言ったものだ。チャベスは言っていた。「社会主義は中産階級の人々のためでもあるのだ。この革命はあなたたちのものだ!」(注:チャベスのレトリックの才能を思い出すためにも、このビデオ(スペイン語)をチェック)

訳注*1:現在のベネズエラで革命という場合はチャベスが行った改革、政治「ボリーバル革命」をさす。

「どうして魚釣りの方法を教えて下さらないんです?」「どうして“卑しい奴ら”になろうとする?そんなこと忘れちまえ」

しかし、彼の後継者達はあたかも中産階級の価値観など一切不要だと考えているようだ。まさに“貧困と闘うキャンペーン”と呼ばれるキャンペーンの紹介の時に、教育省大臣のエクトル・ロドリゲスはこう言った

「・・・人々を貧困から抜け出させることで、その人達が中産階級になって、“卑しい奴ら”escuálidos(チャベス派の人達が野党の支持者をさして呼ぶ呼び方)にさせてしまうようなことを、私たち(政府)はめざしているわけではない。」

彼はまた貧困とは「非常に複雑で測ることが難しい」とも言った。これだと、どれほど社会的ミッションがベネズエラの貧困に打ち勝ってきたか、という昔からある議論と辻褄が合わなくない?

もしロドリゲス氏がヴィエルマ・モラを引っ張ってきて、「先の発言に全くそのような意図はありませんでした」と言ったとしても、驚いちゃダメ。私は1日2日でそうなると思う。もちろん、運次第だけど・・・

ロドリゲスの爆弾発言はチャベス主義の内にある根本的な矛盾を指し示している。つまり無料で物をバラまくことで共産主義社会を促進することができるという考え方だ。タダで洗濯機を貰ったり、海外旅行の補助金を出してもらったり、ガソリン代が無料で貰えたりすることで、人々は共産主義がどんどん好きになるだろう、という無茶な考え方は自滅的だ。なぜならマルクス主義は、一般的に中産階級の価値観やブルジョワと結びつけて考えられている物質崇拝は彼らが作り出したいと主張する“新しい人”に対する呪いである、という考えに基づいているからだ。

ウゴ・チャベスのようなレトリックの魔術師にだけ、社会主義は他でもない人々の物質的な生活の向上を意味するというようなイルージョンを持続させることができたのだ。チャベスが子分たちの発言範囲を抑えることができなくって、時おり真実が漏れ出てしまっている。

注:このトピックについてさらに詳しく知りたい人はスペイン語だけどProdavinciのウィリー・マッケイの記事を読んでみて。


6月2日更新

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中