続・ジャーナリストたちの闘い

The ongoing war on journalists, cont. 2014年3月4日 Gustavo Hernandez Acevedo

手元にはレンズケースだけが残った。イタリア人カメラマン、フランチェスカ・コミッサーリ

国家警備隊は近ごろ弾圧的な急襲を繰り返しており 2月28日の夜 にはアルタミラ広場(カラカス東部)で41人を勾留した。テレスール のような国家統制下の報道機関によれば、外国人と思しき8人は「テロを企てる野蛮人」として逮捕されたという。 一日半が過ぎ 、勾留されていた全員は裁判所によって解放された。 読者のみなさんは、これら8人の外国人テロリストが気になることだろう。 どうやら、勾留された外国人はたった2人だったようだ。 それに彼らは野蛮な行為など、全く行っていなかった。(目下SIBCI[1]の訂正待ちではあるが。) イタリア人女性でカメラマンのフランチェスカ・コミッサーリは、勾留された外国人の内の一人だ。彼女は2008 年からベネズエラに住み始め、最近はベネズエラの大衆紙エル・ナショナル[2]に務めている。 初めコミッサーリは、国へ強制送還される恐れさえあったが、結局裁判所は罰則無しで彼女を釈放した。しかしながら、彼女はカメラ機器(上の画像のレンズ以外)を失い、取っていった人はどうか返してほしい、と訴えている 。またさらに、同僚のアレハンドロ・エルナンデスが制作した広大なビデオインタヴューの中で、コミッサーリは自らの体験を語っている[3]。 しかし、Caracas Chronicles が以前リポートしたように 、コミッサーリのケースは珍しくはない。というのも、国内のジャーナリストであれ、海外特派員であれ、当局からすればジャーナリストなら誰でも常習的な抑圧対象だからだ。最も新しいのは、昨日(3月3日のこと)タリバ(タチラ州)で起きた当局によるジャーナリストの弾圧運動である。このケースは、不正規のバイク団国家警備隊の双方によって起こされた。スペインの公共放送会社TVE[4]のチームは、こうした集団によって機器を強奪された。この集団は、ニューヨークタイムズのカメラマン、メレディス・コフートのカメラをも力づくで奪おうとしたのだ。 こうした脅威からベネズエラを去らざるを得なかった者たちもいれば、当局の乱暴な所業に立ち向かい続けている者もいる。この状況から、当局の海外特派員に対する攻撃が、メディアの口封じをねらったものであることが一層浮き彫りになってきた。ベネズエラ全国報道人組合(SNTP) [5]を率いるマルコ・ルイスも、この見解に同意している 。 しかし、情報大臣デルシー・ロドリゲスがこの見解を苦にすることはないようだ。彼女はジャレッド・レトという男を激しく非難[6]するのに手を焼いているからだ。多分、彼女にはもっと助けが要るだろう。誰か、彼女にスティーブン・セガールの電話番号を教えてあげたらどうだろう。彼はなかなか役に立つに違いない


訳注 [1] Sistema National de Medios Públicos de Venezuelaはベネズエラの国営メディア複合企業。 通信・情報省管轄の下、国営ラジオ・テレビ、マルチメディアを統率。南米諸国に向けて発信する。 Wikipedia参照(2014年3月19日アクセス):http://es.wikipedia.org/wiki/Sistema_Nacional_de_Medios_Públicos_de_Venezuela [2] エル・ナショナルはベネズエラの三大大衆紙(ウルティマス・ノティシアス、エル・ウニベルサルと並ぶ)の一つ。初めは中道左派であったが、近年は中道路線をゆく。Webサイト : http://www.el-nacional.com [3] このフランチェスカさん、元々はチャベス派だったがこの事件を機に反政府側になったという。 [4] TeleVicion Española テレビシオン・エスパニョーラはスペインの国営放送局。Webサイト:http://www.rtve.es [5] Venezuelan Press Workers’ Union (SNTP : Sindicato Nacional de Trabajadores de la Prensa) ベネズエラで報道関係者の組合。Webサイト:http://www.sntp.com.ve [6] 3月2日に米ロサンゼルスで行われた「第86回アカデミー賞」授賞式にて、ジャレッド・レトは助演男優賞を受賞。その受賞スピーチで、ジャレッドはベネズエラとウクライナに向け、次のようなメッセージを捧げた。 「ウクライナやベネズエラのような場所で、今夜これを観ている全てのドリーマーに捧ぐ。君たちが不可能を生きるべく、自分の夢を叶えようともがいている時、我々はここで、今夜、君たちのことを想う。」 このことに対し、ベネズエラ情報省の大臣デリシーは憤慨。自らのtwitter上で「反政府運動の連中はジャレッドが誰か知らないし、ジャレッドだってベネズエラがどこにあるかなんて知らない。だから、彼が反マドゥロに与するのはよほど容易いことなのよ。」と息巻いた。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中