蛮行の記録

詳細に記録されたマドゥーロの野蛮な行動

Maduro’s Barbarism, documented in granular detail
2014年5月5日 Francisco Toro

2014年3月22日 ベネズエラ、カラカスでの反政府派抗議デモでのAP写真

ベネズエラの出来事を終始見守っている私たちの中には、今年この国で見られた人権侵害のひどさに疑いをもつ人はいないだろう。そうではなくて、これは後々のため、(いつか、その名前にふさわしいような)裁判が行われる時のためのものだ。漠然と気をもんでいるだけではダメだ。私たちはこれらの暴力を事細かに記録する必要がある。

それこそ、この紛れもなく決定的なレポートの中でヒューマン・ライツ・ウォッチがやっていることだ。103ページにものぼり、特定の45件の虐待の事例について被害者と目撃者から直接得た証言を元に記録してある。

それは捜査官のようなアプローチの仕方であり、別々の情報源から裏付けをとって織り上げられた一つの詳細な物語には、事実を疑う余地はほとんど残されていない。

たとえば、3月20日バレンシアの抗議デモ中に起きた事例のほんの一部をここに記すと;

政府反対抗議デモに参加していたマルティネスは、国家警備隊のオートバイ群が近づいてきた時逃走したが、同じくそこにいたメンデスとロドリゲス[59]と共に路上で捕まった。バイクで通りかかった警備隊員によって地面に叩き付けられ、10数名に囲まれ、無抵抗であったにも関わらず全身を繰り返し蹴られる暴行を受けたと、ヒューマン・ライツ・ウォッチに語った。

暴行が一時静まった時、自力で立ち上がった彼は財布を差し出して今それしか持っていないと言うと、隊員は「私の頭を掴み地面に叩きつけ、軍靴で顔を踏みつけ、それから私を撃った。」彼は至近距離からゴム弾でふと腿を撃たれていた*1。
ポケットに入っていた鍵の金属は粉々に砕け腿の部分に食い込んだ。あまりのショックで始めは痛みを感じなかったが屈んだとき露出してる骨に触れた。

訳注*1
ゴム弾は一般に警察や軍隊によって暴動鎮圧などに用いられ、ベネズエラでも同様である。ゴム弾はある程度の距離から発砲した場合、撃った相手を死に至らしめることはないが、至近距離で発砲された場合は死傷することもある。

同じ場所で捕まっていたマルドナドはマルティネスとは知り合いではなかったが、何が起きていたかは見ていた。彼はマルティネスがどのように殴られ至近距離から撃たれたかについての証言を裏付ける説明をし、さらなる詳細情報を提供した。[60]

マルドナドの証言によれば、マルティネスを含む計4人が至近距離から軍人に撃たれた。彼は通りを真ん中辺りまで離れたよく見える場所にいて、国家警備隊の1人が他の隊員に対して一人一人を撃つよう命令するのを見た。誰も反抗もせず逃げようともしなかったのに、警備隊は「こいつにもくれてやれ」と命令を下し一人一人が同じように撃たれた、とマルドナドはヒューマン・ライツ・ウオッチに語った。

詳しくは全レポートを読んで下さい。*2

訳注*2
国際的なNGOヒューマン・ライツ・ウォッチが5月5日に出したレポート『抗議するために罰せられる(Punished for Protesting)』のプレスリリースの一部の翻訳を先日の記事<ベネズエラについてもっと知ろう>に掲載済み。

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2014年6月24日改訂済

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