象徴的な選挙結果

選挙速報vsチャベス派vsグアリンバvs完全否定者

Polls vs. chavismo vs. guarimbas vs. naysayers
2014年5月25日 Juan Cristobal Nagel

夫と共に立ち上がるスカラノ夫人

今日二つの補欠選挙がサンクリストバルとサンディエゴで行われた。

両市においては政府反対派の市長(数ヶ月前に大差をつけて当選した)が、政府の主張に従えば、反対派の抗議運動を食い止めるために十分な働きをしなかったとして、起訴され即席の裁判で投獄されていた。MUD*1野党連合はすぐさま、その両ポストの候補として捕らえられた市長の妻たちを選んだのだった。

訳注*1) MUDとはMesa de la Unidad Democrática 野党連合のことで、反チャベスの旗の下、ベネズエラの中道派、中道左派、左派、および中道右派などの政党が形成した選挙同盟。

バレンシアの郊外にあるサンディエゴはベネズエラで3番目に大きい市で、そこでローザ・デ・スカラノは87%の票を獲得し当選した。ほんの数ヶ月前に彼女の夫は75%の得票で当選したので、スカラノ夫人は夫の成績をかなり上回る結果を出したといえる。

抗議運動が始まった地であり今なおその中心であるサンクリストバルでは、パトリシア・デ・カバジョスが73%の票を獲得した。12月に彼女の夫は67%の票で当選したので、彼女もまた夫の勝利を上回ったといえる。

見通しは暗いにも関わらず選挙に参加し続け、内部の党派争いも抱える野党連合にとっては、これは決定的な勝利だ。

一方、チャベス派にとってはこの敗北は重い。政府が支持者を失い続け、反対派の対立候補は政治素人の上に資金的にも体力的にも疲弊しきっているという時でさえ、政府の力を結集させることができないことが露呈した。もし政府が有権者を投票に行かせないようにするのに反対派の内部抗争を当てにしていたのなら、それは間違いだった。

これはまた“グアリンバ派”*2の敗北でもある。つまり反対派の中でも政府と戦う唯一の方法を“路上”に見出す一派の敗北だ。サンクリストバルは抗議運動とバリケードの温床かもしれないが、市民は外に出て投票に行った。(投票率は両者ともに50%を越えている。)もしこれらの人々が選挙には意味がないと考え、ベネズエラの危機に対して選挙を通じての解決などないと考えていたのなら、この選挙結果を受けて少なくとももう少し自分たちの議論を見直す必要に迫られるはずだ。

訳注*2)グアリンバとは反対派の抵抗運動の形態の一つで、路上封鎖するために作られたバリケードのこと。グアリンバは市民の移動を阻害し交通を滞らせるため、抗議運動としての是非は反対派の中でも賛否両論あり。

さらに、これは完全否定者、すなわち、抗議運動はただ反対派の支持を落とすだけで無意味だと考える人達にとっての敗北でもある。カバジョスもスカラノも抗議運動のリーダー、そうでなくともバリケードを許容する政治家だと考えられていた。有権者たちは外に出て、彼らが以前に選出されたときよりもさらに積極的に支持したのだ。たとえどんな悪感情が反対派の有権者と#LaSalidaの指導者の間に悪感情があろうとも*3、この選挙ではそれは影をひそめていた。

訳注*3)#LaSalida(出口)とは反対派の中では最もラディカルな派閥である。政府側からはクーデター首謀者たちと目され、反対派の中でもエンリケ・カプリレスなどの穏健派とも相容れず対立が見られる。

当然ながら、この選挙には地元の課題と切っても切り離せないものだ。だからこれらの選挙結果を深読みしすぎないよう注意が必要だ。とはいえ、この勝利は非常に象徴的である。

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