メルトダウンするベネズエラ

オーストラリア国営放送SBSの報道番組Datelineによる「ベネズエラのメルトダウン(Venezuelan Meltdown)」と題したベネズエラ報道が秀逸です。政府側の人、反政府側の人双方へのインタビューや、チャベス死後の状況や選挙も振り返り、現状の生々しい様子をベネズエラの人々の声を交えて伝えています。

特に、政府と連携して抗議運動に参加する一般市民を鎮圧している(中には殺された市民や学生もおり、人々に恐れられている)コレクティボと呼ばれる武装したギャング集団リーダーのインタビューは必見です。

(ナレーション):ベネズエラ国内では周囲で一体何が起きているのかほとんど分からない。ニコラス・マドゥーロ政府は報道などの言論を厳しく統制し、インターネットも政府に掌握されている。だから、人々は情報をTwitterやFacebookに流している。

国家警備隊に殴られる女性を遠くから携帯で撮影しながらショックを隠せない人、
自分の国の国民を「ファシスト!」と罵倒するマドゥーロ大統領、
カストロとチャベスが抱き合うイラストが描かれた布を掲げる人、
涙ながらにどんなにかチャベスを愛しているか語る女性。

リサンドロ・ペレス:「何が起きてるかって?クソみたいな地獄さ!」

(ナレーション):このビデオに見られるのは武装したコレクティボが夜に街の中を駆け回り人々を恐れさせているということだ。

リサンドロ・ペレス:「あいつらめ!オレ達はいわゆる革命義勇軍なんだ。」

(ナレーション):リサンドロ・ペレスはマオ司令官という通称でより知られている、カラカスでも最も過激なコレクティボのリーダーである。

リサンドロ・「ペレス:マドゥーロ大統領が言うことには何でも、ベネズエラの革命義勇軍のコレクティボはつべこべ言わずに服従するよ。」

リポーター: 「今現在はどんな指示を受けていますか?」

リサンドロ・ペレス:「街に平和を取り戻すことだ」

(ナレーション):抗議運動に参加する人々はこれを信じられないと思っている。

リポーター:「マドゥーロ大統領が武器を取れといったらどうしますか?」

リサンドロ・ペレス:「それはない。ボリバリアナ軍(ベネズエラ軍)があるんだし、マドゥーロ大統領はそんなこと言わんだろ。ベネズエラ軍には祖国を守る力がある。」

「私たちは恐れない」と合唱しながら行進する人々、
「内戦が起きるかも」と言うチャベス派の女性、
待ち伏せした国家警備隊に至近距離からゴム弾で撃たれて即死した23歳の女子大生、
国家警備隊が使用した違法な薬莢を見せ工学部の学生、
相互理解と対話を訴えながら、同時にコレクティボを使って市民を脅かすことをやめない政府。

そして、抗議運動中に発砲されて負傷した女子大生エステルは、涙ながらにこう語る。

「私は亡くなった人達のことを考えたの。無駄死にしてはダメだって・・・負傷した傷が傷むんじゃない・・・今起きていること全てに心が傷むの。もしこの危機が私たちがより良くなるためのチャンスなら、やる意味はあるわ。」

Dateline番組サイトにはニュースの解説の他、全内容の書き起こし、解説付きの写真ギャラリーもあります。とても充実した内容なので、興味がある人はぜひチェックしてみて下さい。

SBS Dateline: Venezuelan Meltdown

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