スター政治家にかかる圧力

ここ数日、世界中がワールドカップに沸き立つ中、ベネズエラの抗議運動に参加していた人達は不安で落ち着かない日々を過ごしていました。
というのも、反政府活動の指導者的な立場にある政治界のスーパースター、マリア・コリナ・マチャドが月曜日、検察で尋問にかけられることになっていたからです。

マリア・コリナ・マチャドは反政府派の中でも急進派として知られています。彼女は政府と妥協することを良しとせず、マドゥロ大統領の早期退任を求め、デモ行進の継続を重要視する立場です。
彼女の急進的で断固として譲らない姿勢は、一部の反政府野党の支持者の間でも煙たがられている面はあります。
とはいえ、もう1人のカリスマ的存在であるレオポルド・ロペスが軍事刑務所に収監されている今、マリア・コリナ・マチャドの人々の心に訴える雄弁さ、カリスマ性は反政府活動を続けていく上で欠かせないと多くの反対派の人は考えています。

(Twitter:レオポルド・ロペスの妻リリアン・ティントリなどに付き添われて検察へ向かうマリア・コリナ・マチャドの姿)

そのマリア・コリナ・マチャドが、検察で尋問にかけられることになりました。

対するルイサ・オルテガ検事総長は極左派のチャベス主義者として知られており、実質上、ベネズエラでは司法と行政は独立していません。マドゥロ政権にとって目の上のたんこぶであるマリア・コリナ・マチャドを、レオポルド・ロペス同様に退場させてしまうことは十分に考えられました。尋問にかけられ、そのまま帰ってこない可能性は十分にあるのです。

もし逮捕された場合、レオポルド・ロペス同様、独房に監禁されメディアなどとの面会も一切許されない状況だと予想されました。さらに収監後も、マリア・コリナ・マチャドには辛い仕打ちが待っているのではないか、という懸念もあります。

2010年のマリア・アフィウニ判事が汚職の罪で(実質的にはチャベスに反対した政治犯として)逮捕された際には、監獄内でレイプされ、妊娠させられ、結果的に中絶しています。
あまりに酷いということで、当時、チャベス大統領は国際的な非難を受けました。2011年、それまでは熱心なチャベス支持者であったノーム・チョムスキーは、チャベス大統領に向けて、人道的な観点からもアフィウニ判事を解放するように訴えた公開状を発表しています。

また現在、学生の抗議運動参加者で勾留された人の中にも「レイプするぞ」と脅された例が報告されています。
今、ベネズエラで政治犯として逮捕されるということは、そういうことなのです。

月曜日、多くの支持者に付き添われ、マリア・コリナ・マチャドは検察へ向かいました。

そして7時間後、幸いにも彼女は出てきました。
出てきた後で、彼女は次のようにツイートしています。

「出てきたから独裁政治がないのではない。
私があそこへ入った時点で、独裁政治はある」

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スター政治家にかかる圧力」への2件のフィードバック

  1. こんにちは マリア・アフィウニのレイプ・妊娠は確度のある情報なのでしょうか?チャベスもマドゥロも信用していませんし、チャビスモのもとで人権侵害が横行していることは認識していますが、とにかくこの国の政治にまつわる話はねつ造や誇張が多すぎるので、判断しかねているところです。

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