超高層スラムを巡るあれこれ

デイヴィッドタワーの全ては私たちのもの

All your Torre de David are belong to us
2014年7月10日 Gustavo Hernandez Acevedo

torre-confianzas-vista-desde-el-piso-15-edif-ctv-04もし今日のベネズエラに何かシンボル的なものがあるとしたら、おそらく、スラムに姿を変えた高層ビル、またの名を“デイヴィッド・タワー La Torre de David”だろう。

高層スラムは海外でもかなり有名になり、ハリウッドが取り上げたほどだ。しかし、このタルクアル紙の報道によると、その日々にも終わりが近づいているようである。なぜか?中国のせいだ。

我らが大君、中国様*1はこのビルを“国際フィナンシャルセンター”にしたいのだそうだ。だから、政府は(カラカスの変遷庁*2を通じて)、ビル内に暮らしている所帯と交渉を始め、彼らをミランダ州のクアに移す予定だそうだ。今年の年末までには実行されるだろうと話す人もいたが、住人はこのことにしっかりと口を閉ざしている。ブログの友人でもあるセッティ*3は、不法に占拠される以前に売却の予定があったにも関わらず、チャベスがイデオロギー的な理由でその計画を反故にしたことを指摘しつつ、このやり取りの全てがスキャンダラスだと言っている。

これらのニュースはちょうど、中国の習近平国家主席の来るべきベネズエラを含むラテンアメリカ訪問のタイミングで報道された。最近では、両国でベネズエラ・中国の外交関係の40周年を祝ったところだ。そして、感謝のしるしに、ビジネスの取引ができる高層ビルを贈ればバッチリだ。実際、中国はまだ感謝のしるしをほとんど受け取っていないわけだし。*3

P.S.: タルクアル紙の記事を書いたホセ・スアレス・ヌニェスに一言。最後のパラグラフで文脈を掴ませようとしているのだろうけど、悪いが・・・書き方が本当に良くないと思う。この人の顔しか頭に浮かばない


訳注1* 現在、経済が低迷しているベネズエラは、中国からの融資に国の経済の大部分を依存している。それは、政府が石油関係の政策を決定するには、中国の承認を得なければならないといわれるほどである。
中国は賄賂を含め多額の投資を行っているが、現時点ではそのほとんど回収できていない。
(参考:中南米向けの中国の融資:融通の利く友人 JBPress

訳注2* チャベス政権は数多くの訳の分からない省庁を創設しており、これもその一つ。

訳注3* Setty’s notebook 元ブルームバーグのカラカス特派員で、現在フリーランスの調査ジャーナリストのSettyによるブログ。

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