ベネズエラに住む

べにこ

子供の頃登校する際いつも母に「ハンカチ、ちり紙持った?」と聞かれたものだ。

ここでも、外出する時はバッグの中にティッシュペーパー(これはトイレに紙が無いのが普通だから)、飲料水、クッキー、それに傘などを入れていく。例えは地下鉄が停電でストップしたとか、大雨で町全体が不通になった時とか、暴動が起きた時のための最低限の用意だ。

そして、目立たない服装はもとより、歩きやすい靴でいつでも逃げられるように。

もちろん、余分のお金も隠しておかないと強盗にあった時、全然持っていなければ殺されるかもしれない。
でもカードなどは最低限だけ、私は身分証明書も有効期限の切れたのを持って歩く。新しいのを盗られてしまったら再度発行してもらうのがどんなに大変かは、ベネズエラに住む人間なら誰でも知っている。

traffic車には、毛布や水や非常食や紙オムツまでも積んである。
いつどこで長時間立ち往生するか分らない。6時間ぐらい異常な渋滞に巻き込まれた人が、トイレに行けず死ぬ思いをしたと言っていたから。

家に一人でいる時は部屋の鍵を中からかけて、突然泥棒がきても誰かを呼べるよう携帯電話は身から離さないぐらいの注意はしている。
外出先するときは、後ろから変な車がついてこないか、何かおかしければ、家の前で止まらず何周かして安全を確認してから入ること。
街路に止めておいた車のタイヤやバーテリーを盗まれるのは部品が手に入らなくなった今では日常茶番事だ。

仕事からできる限り早く家に帰り、夜の外出はさけること。
どうしてもパーティに行きたいのなら、真夜中に帰るよりは踊り明かしてその場に残ったが安全だ。

先日このブログに写真があったけど、ショッピングセンターのトイレで、ペーパー入れに鍵がついているのを初めて見たときは ナゼ??と思った。2回目は アア。。そして次からはもうなんとも思わない。
「首を絞められるのさえ慣れるものだ」と言うが、いつのまにか、何事にも無感覚になっている。

道路の長時間の渋滞も、スーパーの長い列に並ぶことも、頻繁に起こる停電も、仕事にならなくてイライラする。でも誰に当たったらいいのか、思い浮かぶ限りの悪態をついて鬱憤を晴らすぐらいが、庶民にできる精一杯のことなのか。

誰でも一生懸命働いて稼いだ金でおいしいものを食べ、楽しく暮らしたい。若者には恋をし、結婚し、子供を育てほしい。良い教育を与えてやりたい。そして、老いて病気になった時に安心して病院へいけるだけの蓄えを用意しておきたい。

そんな当たり前の生活ができない、将来の夢を見ることさえできないからこそ、今皆が立ち上がり無能の政府に声をあげて反対しているのだ。

じゃあ、何でそんなところに住むのだ、早く逃げ出してしまえば、と思うだろう。
それについて今度書こう。

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