複雑で想像を絶する世の中

べにこ

このところインターネットが繋がらないことがよくあり、またものすごくのろいので、コンピュータから遠のいていた。

最近の大きなニュースの一つに、政治犯として10年近く牢屋に閉じ込められていた元刑事イヴァン・シモノヴィスが、9月19日突然自宅監禁となったことがある。このあまりにも長く厳しい監禁で、心臓病や骨粗しょう症など19もの病気にかかり、命が危ぶまれていた矢先だった。

彼は反政府の象徴になっており、一人寂しく牢屋で死を迎えるのだろうと予測されていたため、その突然の解放に国民はみな驚いた。ただしこの自宅監禁は病気が回復すれば再度服役するという条件つきであり、さらに公に意見を述べたりインターネット上に投稿することも禁止されている。

彼の妻は
「この十年間彼のために祈ってきたように、いまだ同様無実の罪に問われて不当に牢屋につながれている人たちのために祈り続ける。このメッセージがその人々と家族にとって希望となり救いになるように、そして政府と意見が異なるという理由で政治犯として弾圧を受けることがベネズエラからなくなることを心から願う」
と語った。
彼女は夫が捕まった後、大学に入りなおし、法律を勉強して弁護に備えたという。そして可能な限りのメディアを通して、夫の解放のためあらゆる活動をしてきた。
本人はもとよりこの間の家族の苦しみや悲しみは計れないものがある。

それに、まだ反政府野党の指導者の一人レオポルド・ロペスをはじめ、反政府派の市長や反政府デモに参加しただけの学生など、何十人もの人が同じ運命にさらされて、この瞬間も狭い牢獄で悶々とした日々を送っているのだ。

しかしその一方で、シモノヴィスは警察時代に、違法に共産党員を拷問していた、という話も聞いた。
彼の過去については何も知らなかったのでびっくりしたとともに、職業柄起こりえることだと思った。

やはり、このような前チャベス政権以前の貧困層を顧みない政治のつけが、現在のベネズエラを生むことになったのだと思う。

本当に複雑で想像に絶するこの国の現状だ。

そしてまたこのブログに投稿する難しさをつくづく感じた。
政治に関して全く素人の私だが、新聞記事を丸呑みにしてはならないのだ。物事にはすべて表と裏があり、本来、書くなら過去にさかのぼって十分な調査をした上で書くべきなのだろう。が、新聞記者でもない私にできるわけもないし、今は食料品や薬探しに時間をとられ心の余裕も時間もない。
それなら、ただ単にこの時、このベネズエラに居合わせたというだけの理由で見たこと日ごろ思うことを書いても、単なるつぶやきでしかないだろう。

時々もう限界に来たかと思いながら生活している。さっさと逃げ出すことができるならどんなに気が楽だろう。

しかし、いままで築き上げた土台を投げ打って、日本であれ他の国であれ、もう一度一から始めるということは容易なことではない。
周りにもこの国に見切りをつけて他国に移住した人や子供たちを送り出した人がいる。でも、アパートなどを売却するにも、現金を持っているのはチャベス派なので、安く買いたたかれたり、それに対して文句を言えば、場合によっては政府に没収されかねないとも聞いている。

結局、多くの人は逃げたしたくとも、仕事がなければ将来が不安なので、逃げるに逃げれず葛藤しているのが現状である。

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