病気になるのは禁止!

べにこ

先日、知り合いが脳梗塞で倒れた。現在、病院に入院中だ。
受け入れ可能な病院および搬送可能な救急車が見つからず、発症から十数時間たって病院に収容されたが、右脳に広範囲の損傷を受け、左半身不随となり、24時間介護が必要になった。

棚が空っぽの薬局:la patilla 2014年4月

しかし、病院には医薬品や介護用品がない。今、皆で手分けして市内を探しまわっている状況だ。

中でも一番苦労しているのは、必要な薬や介護用オムツがないことだ。(ベネズエラでは今、赤ちゃん用のオムツも手に入らない)。
輸入に頼っていた原材料が入手できなくなり、オムツ生産が停止された。皆が買い締めしてしまい、もうストックも無いという。

容態が一定したとしても、自宅治療となると、もっと大変になるだろう。
頻繁に停電するので、アパートのエレベーターが動かないこともある。

何より、ベネズエラには、日本のような国による介護制度がない。

入浴や食事の世話も一人ではとてもできないから、看護人を雇わなければならない。となると、よほどの金持ち以外は経済的に追い込まれるのは目に見えている。

毎日のようにSNSで「XXX の薬を探している」というのが入ってくる。
特に癌の薬、糖尿病、エイズの治療薬が不足しており、20万人の人が生死の危機に面しているという。
今日もラジオでそのことを討論していて
「病気になって薬を探し回ることは、いつ、誰にでも起こりうることでくじ引きのようなものだ」
と言ってた。すなわち、ベネズエラでは病気になれば一巻の終わりということなのか。

数日前、私も薬を買おうといろんな薬局を回ったけれど、ものすごい人で入るのをあきらめた。
赤ちゃん用のオムツと洗濯洗剤が入荷したからだ。
夜遅く、物資を運んでくるトラックが薬局の前で止まると、家族総出で集まってきて、搬入を待っている人の列ができるらしい。
昨日はどこかの店でシャンプーがあるとtwitterで流れ、たちまち大騒ぎで、けんか騒動になったとあった。

この気違い沙汰はベネズエラに住んでいない者にはなんとも理解できないだろうし、実際に自らの身に降り掛からない限り、関係のない人は気にも留めない。
事実、この異常な時期でもマラソン大会やコンサート、展覧会、映画や劇場は開いており、レストランはどこでも人でいっぱいなんだから。

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