クリスマスの日に

べにこ

カトリック教のベネズエラは25日よりキリスト生誕の24日の夜を祝う習慣がある。

hallacaこの日のためにバナナの葉でくるんだアヤカというクリスマス料理を家族総出で何日もかかって作る。
これは冷凍したり煮て冷蔵庫に入れておくと長持ちし、お正月にも食べるので何十個も、家族の多いと百個以上も作る家もある。

ところが今年はその材料となるとうもろこしの粉や肉,油等がスーパーになく、あちこちを探し回って、長い列を並んで買わなくてはならない。おまけに味付けに欠かせない玉ねぎやトマトやピーマンがものすごく値上がりして、去年と比べると少なく見積もっても一個当たり5倍になると新聞に出ていた。高級ホテルのレストランなどで食べるとしたら目が飛び出るぐらい高いだろう。

今年は作る気にもならなかったが、昨夜は友人にもらったアヤカとハム入りのパンと鶏肉入りのポテトサラダを食べれただけでもありがたいことだと思う。今年は国中で食べることにも欠ける家庭がたくさんあるし、今でも法外に牢屋に入れられたままの人やその家族はクリスマスを祝うこともできなかったのだから。

そして、夜遅くまであちこちで打ち上げられる花火を見て過ごしたのだが、今朝は朝早くから、ゴミ回収車の人の声で目が覚めた。大声で「ゴミ回収!アギナルド!」と叫んでいる。アギナルドとは、いわばお年玉みたいなもので、「クリスマスだからチップをくれ!」と町内を回っているのである。

お金を渡すまでしつこくベルを鳴らされるのが嫌で早めにあげるのだが、まだあげていない人もいると見えて催促しているのだ。でも最低賃金で誰もしたくない仕事をしている彼等にとっては、一年に一度だけ、おおっぴらに金をねだれる大切な収入源なのだ。クリスマスも正月も関係なく、毎日を必死で生き延びている人が大勢いる。

でもベネズエラ人の優しさも書いておきたい。
知っている庭師はまじめで正直で、それ水道管が破裂した、トイレが詰まった、屋根の水漏れ、はては電気修理まで何でも直すのでであちこちから声がかかり町内でも人気者で、クリスマス時期になるとペンキの塗り替えや大掃除で大忙し。いつも行く先々の家庭で食事に誘われ、誕生日にはピザ屋や映画に招待されたり、新しいブルージーンやシャツを携帯電話などプレゼントされる。夏休みには海の家に誘われたり、今年もアギナルドをたっぷりもらってホクホクしていた。

このせちがらい時期、人間不信に陥っているベネズエラ人だが、本当は思いやりのある優しい人がいっぱいいるのだ。みんな、昔のように良きベネズエラに戻ることを心から願っている。2015年はさらにもっと厳しく大変な年になると誰もが恐ろしい思いでいるが、この時期を乗り越えることができたらその先には明るい将来が待っていると、希望は捨てないで新年を迎えたいと思う。

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