私もそこにいた

べにこ
11295618_10206247458841079_8818892168737464898_n家でじっとしてなんかおられなくて昨日(5月30日)、集会にでかけた。

主導者レオポルド・ロペスが牢屋から発信したビデオに応じて、カラカスはもとより、地方の各地で大規模な集会が行われた。世界各国に散らばっているベネズエラ人たちも、主要都市に集まって抗議集会をした。

去年2月から一年以上も軍刑務所に拘束されている反政府の主導者と地方の市長*、学生たちが、解放と今年末に予定されている議会選挙の日の決定を要求してハンガーストライクを始めてもう一週間以上になる。

昨年10月ごろは1$=100BFだった為替市場はあれよあれよと見る間に5月に1$=BF400以上となり、恐ろしいほどのインフレはとどまるところを知らない。

主要食料、洗剤、紙オムツなど、生活必需品や薬が容易に手に入らなくなってもう半年。数ヶ月前から身分証明書の番号により購入できる日が決められたが、自分の日に必要な品物がどこのスーパーに入荷するかは誰にもわからず、いくつものスーパーを回って探し回るが、見つかる可能性は殆どない。

時間の無駄と、どこへ行っても長蛇の列でいらいらし、人々はくたびれ果てている。
そして闇屋が氾濫し、ぼろ儲けをしている

しかし、それよりもっと市民を恐怖に陥れているのは、日昼を問わず身近に起こる強盗や誘拐事件だ。いつどこで狙われるかはロシアンルーレット如く、一歩家を出たら常に周りに注意を払い、構えていないといけない。

毎日どこそこのだれだれがやられたという話を聞く。だから友人や知人、もうこの国には住めないとどんどん外国に逃げ出している。
海外に資金がある金持ちはいうまでもなく、医者やエンジニアや大学の先生も家族の安全や子供の将来を思いやり、外国にいる親類を頼って、仕事を捨て、車や家を売り払い、どんな仕事でもする覚悟で逃げ出している。

しかし外国でしばらく生きていくだけの蓄えのない人や、定年を迎えたものや、老いた親や病気の家族がいる人はおいそれと逃げるわけには行かない。道で人に会えは話すことはいつでも同じことの繰り返しだ。

それでもなお、まだ希望を捨てず、よりよきベネズエラのために戦っている人が山ほどいる。そんな思いで胸がいっぱいになった昨日だった。


*編集者註

今回の大規模なデモの発端は、2014年2月より政治犯として軍刑務所に拘束されているレオポルド・ロペスがこっそり支持者に向けて公表したビデオによる。この公開に先立ち、ロペスと同様に軍刑務所に収監されていたダニエル・カバジョスが一般の刑務所に移送されることが決まった。

ベネズエラの刑務所内は、囚人のギャングによって秩序が保たれた言わば無法地帯である。刑務所内では重火器を用いたギャング内の抗争や暴動が起きることもあり、非常に危険である。囚人は武装しているため、刑務所内での暴行やレイプ、殺人も頻繁に起きている。

ベネズエラでは、通常、政治犯や思想犯は他の犯罪者とは区別され軍刑務所に入れられ、身の安全は一応確保されている。つまり一般への刑務所への移送がが意味するのは、「政治犯として捕まっても、刑務所内での身の安全は保障しない」という政府側からの、政治犯やその家族、反政府派全体に対する脅迫である。

今年3月には、同じく政治犯として軍刑務所に収監されていたロドルフォ・ゴンザレスが一般の刑務所に移送されることが決まったが、移送前に刑務所でひっそりと自殺するという事件があった。

5月30日のカラカスでの大規模な抗議運動の様子

マラカイボでは抗議運動の様子を報道しようとしていた記者が国家警備隊により暴行を受ける。

ベネズエラ各地での抗議運動の様子

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