じわじわと広がる飢えの危機

ベネズエラを知る人や、ベネズエラで暮らしたことのある人は、この国が現在、アフリカのような食料危機に直面していると言われてもピンとこないかもしれません。

ですが、事態はもはや単に食べ物が手に入りづらいという状況ではなくなっています。貧困層では飢餓の脅威が確実に迫っており、栄養不良の子どもたちの命、未来を脅かしているのです。

毎日新聞のベネズエラ特集

ここ数週間、毎日新聞でベネズエラ特集が組まれています。
記事では、それぞれが幅広いテーマを扱いながらも、ベネズエラでも特に問題視されている重要なテーマや話題がピンポイントで取り上げられています。写真や動画も豊富で、ベネズエラの現状について知るとっかかりとしては最適な記事ばかりですので、ぜひ読んでみてください。

シウダ・ボリバルで起きたこと

ベネズエラのデモの激化と、その弾圧の激化で抗議参加者がたくさん命を落としていることは、すでに日本でも報道されています。ですが、実際にデモの現場でどのようなことが起きているのかを伝えるレポートはありません。

先日、シウダ・ボリバルで抗議に参加していた医学生アウグスト・プガが頭を撃たれて死亡しました。その時の一部始終について、カラカスクロニクルのシウダ・ボリバル在住の記者のレポートを紹介します。動画は閲覧注意ですが、戦争中ではないベネズエラで現に起きていることです。多くの人に見ていただければと思います。

トイレットペーパーの芯から覗くベネズエラ

先日、日本貿易振興機構(ジェトロ)のカラカス事務局長、松浦健太郎氏による『外国プレスが報じないベネズエラのもう一つの真実』という大仰なタイトルのオピニオンが、在日ベネズエラ大使館のサイトに公開されました。

松浦氏は、与野党の支持率というごく一面を切り取り、それを根拠にベネズエラの姿を描こうとしています。が、それは「真実」にはほど遠い、ただの希望的観測です。

ベネズエラの悲惨な保健制度とマラリア

ここ数年、ベネズエラではデング熱やジカ熱のアウトブレイクが懸念されていました。ネットでも、これほど多くの人が(薬もない中)病気にかかっているのに、政府がそれを公表しないことを批判したり揶揄する投稿は多く見かけました。マラリアの増加も話題には上がっていましたが、デング熱やジカ熱に比べ批判が少なかったのは、おそらく、ベネズエラ人の多くがマラリアは過去の病気だという認識だったからだと思います。