じわじわと広がる飢えの危機
ベネズエラを知る人や、ベネズエラで暮らしたことのある人は、この国が現在、アフリカのような食料危機に直面していると言われてもピンとこないかもしれません。
ですが、事態はもはや単に食べ物が手に入りづらいという状況ではなくなっています。貧困層では飢餓の脅威が確実に迫っており、栄養不良の子どもたちの命、未来を脅かしているのです。
ベネズエラを知る人や、ベネズエラで暮らしたことのある人は、この国が現在、アフリカのような食料危機に直面していると言われてもピンとこないかもしれません。
ですが、事態はもはや単に食べ物が手に入りづらいという状況ではなくなっています。貧困層では飢餓の脅威が確実に迫っており、栄養不良の子どもたちの命、未来を脅かしているのです。
ここ数週間、毎日新聞でベネズエラ特集が組まれています。
記事では、それぞれが幅広いテーマを扱いながらも、ベネズエラでも特に問題視されている重要なテーマや話題がピンポイントで取り上げられています。写真や動画も豊富で、ベネズエラの現状について知るとっかかりとしては最適な記事ばかりですので、ぜひ読んでみてください。
先日、日本貿易振興機構(ジェトロ)のカラカス事務局長、松浦健太郎氏による『外国プレスが報じないベネズエラのもう一つの真実』という大仰なタイトルのオピニオンが、在日ベネズエラ大使館のサイトに公開されました。
松浦氏は、与野党の支持率というごく一面を切り取り、それを根拠にベネズエラの姿を描こうとしています。が、それは「真実」にはほど遠い、ただの希望的観測です。
ベネズエラに長年お住まいだった画家小谷孝子さんがまた当ブログに記事を書いてくださったので紹介します。
ベネズエラがここ数日、大変なことになっています。
日本のメディアはこれを政治問題と捉えているようですが、これは政治問題ではなく、むしろ今月12日に支払い期限を控えたPDVSAの債務返済問題の副産物である、というのが数日経った現在のベネズエラや欧米の大方のメディアの見方だと思います。日本のメディアは触れられていませんが、そもそも、これは石油などに関する炭化水素法を巡る問題なのです。
ベネズエラは現在、非常に特殊な状況にあります。人道的危機のただ中にあり、国民の8割が満足に食事もできず、飢えに直面しています。にもかかわらず、この危機的状況に伴うリスクについては驚くほど知られていません。ベネズエラ在住の日本人やベネズエラを知る日本人の多くは、このことを危惧しています。
そこで今回は、ベネズエラ渡航を考える人が事前に知っておくべきリスクについて説明します。
明けましておめでとうございます。
2017年のスタートとして、ベネズエラに38年間住んでいた日本人画家、小谷孝子さんの手記を紹介します。長年暮らしたベネズエラをついに離れ、今年日本に帰国されたという小谷さん。今回小谷さんは、ベネズエラでの人生や生活、ベネズエラに対する思いを、当ブログのために書いてくださいました。
先日、Twitterでも沢山RTされていて少し目を引くベネズエラ関連の記事がありました。
BusinessNewsLineというサイトの記事です。ただしこの記事、内容がWSJのパクりの上に、元記事に全くメンションもない悪質なものです。
今日取り上げるのは、その問題を指摘している興味深いブログ『ネットロアをめぐる冒険』さんの記事です。
ベネズエラの選管による大統領罷免の手続き中止決定のショックもつかの間、予定されていた通り、10月26日にベネズエラ全土で野党主導の大規模なデモが行われました。
この9月にもベネズエラの大規模抗議は大きく報じられたので、一体これまでとどこが違うのか?と疑問に感じる人も多いかもしれません。この点について解説します。
10月20日の夜、ベネズエラの選挙管理委員会は大統領罷免の手続きを中止することを決定しました。
というわけで、この日を境にベネズエラのチャベス派政権は正式に独裁政権となりました。