ジャーナリストの情報提供者に迫るベネズエラ情報局

ジャーナリストに対するベネズエラ当局の圧力はここ数年でますます露骨になっています。
最近では、物不足のために抗議を行う人を取材するジャーナリストが攻撃の対象になったり、病院の取材は禁止されていたり、取材中のジャーナリストが治安当局の人に呼ばれて脅されたり、ということも聞かれます。さらには当局が情報提供者のあぶり出しまで始めており、かなり心配な状態です。

地域社会を分断し国を不安定化させるベネズエラの新しい食料配布制度

食料不足が深刻化するベネズエラでCLAPによる食料品配布が始まりはや2ヶ月弱。すでに問題は至るところで散見されます。当初から政府支持者でなければCLAPから食料を得られないという噂がありましたが、政府高官が「CLAPは野党支持者のためにあるのではない」と発言している上に、実際に配達される食料が少なかったり、予定通りに配達されない場合もあり、貧しい人々の怒りや絶望感は高まるばかりです。不満をもつ国民の抗議運動は、毎日のように全国で起きています。
今回は、この誰の得にもならない制度CLAPの根本的な問題について紹介します。

パペロン入りのグアバジュース

ベネズエラでは、深刻な物不足により文字通りの意味で「食べていけなくなっている」人が増えています。定職に就き、子どもを学校にやり、慎ましいながらもちゃんと生活できていた人たちが、飢えの問題に直面しているのです。

ベネズエラ人の物語

ベネズエラについて私たちが語れることは限られています。だから、今日は読者のみなさんから集めた声を紹介します。読者のみなさんが語ってくれた現実世界の話です。これを読んでショッキングだとか、悲劇的だとか、印象的だと感じる人もいるでしょう。私たちは、ただこれこそが現実だと感じました。

お金で価値が測れないディストピア

ベネズエラの経済状況はカオスで、価格統制、インフレ、不景気、汚職、デフォルト懸念、さまざまな問題が複雑に絡まり合っています。ですが庶民の観点から見ると、この状況はズバリ、お金が価値判断の基準にならない、ということです。
お金で物の価値が判断できなくなる。これはすごく怖いことです。

ただ同然だったガソリン、60倍まで値上げしてもただ同然

先週、マドゥロは、ガソリン価格から米ドル価格にいたるまであらゆる物の、劇的ではあるが全く効果のない値上げを発表した。
だが、この中途半端な措置は、「調整」のうちに数えられるというだけで、ベネズエラ経済を現に「調整」するにはほとんど役に立たないものだ。

セルフ・ダンピングで苦境に陥るベネズエラの食料輸入事情(6月16日更新済み)

ベネズエラの物不足、食料不足が深刻になっていますが、なぜベネズエラでは食料が不足するのでしょうか?原因はベネズエラが食料を輸入に頼っていることにあります。では、なぜベネズエラは外貨不足の中でもなお食料の生産よりも輸入を促進し続けるのでしょうか?それは、食料輸入を担う政府の一部の人が、輸入(あるいは輸入をしたふりをすること)によって莫大な利益を得ているからです。
ベネズエラでは、チャベス時代から国が決めた食料を低価格で国民に提供するが進められてきました。まさにこの価格統制によって、ベネズエラ国民は恩恵を受けるどころか、首を絞められているのです。