反政府野党の政治家がどのような人権侵害を受けてきたか

でっちあげの「陰謀」の罪で今日起訴された民主主義の運動の指導者マリア・コリナ・マチャドに対する、チャベス派の敵意はすでに茶番の極みに達している。今日は彼女が投獄されるか否かに注目が集まっていた。結果的には、彼女はまだ投獄されずに済んだ。とはいえ、ここ数年の間に彼女が直面している立て続けの人権侵害は尋常ではない。

ラ米専門家の伊高浩昭氏によるチャベス本の誤訳、誤読、内容の歪曲がひどい(追記あり)

英紙ガーディアンの記者ローリー・キャロルによる『ウーゴ・チャベス ベネズエラ革命の内幕』(伊高浩昭訳、岩波書店 2014年)はは、チャベスの施政について日本語で読める数少ない貴重な本のはずだった。しかし、ラテンアメリカ専門のジャーナリストでピースボートの船上講師、立教大学の講師でもある伊高浩昭氏による日本語訳には、多くの誤訳、誤読、さらに内容の歪曲が見られ、原著の内容と質を著しく損なっている。

経済危機が意味するのは、来年の選挙でのイカサマである

先週、ベネズエラ政府は、この国の根深い経済の歪みの是正に専念すると公表した・・・が、この問題を、政府が実際に心配しているわけではない。
では、これらは、将来に向けた政治的な文脈において何を意味しているのだろうか?それは2015年の議会選挙で不正が行われるだろう、ということだ。

コマンダンテ、お誕生日おめでとう

先日、ベネズエラでは、今は亡き前大統領ウゴ・チャベスの誕生日が、国を挙げて盛大に祝われていた。ご存知の通りチャベスは、もうすでに亡くなっている。
死者に対して、ハッピーバースデーの歌を歌ったり、誕生日ケーキを用意したりする文化がベネズエラにあるわけでもない。

貧しき人々への愛をなくして

ベネズエラ国立統計センターが発表した世帯調査の数値をみると、ベネズエラに暮らす貧困層の人口数は急激に増えたことがわかる。これは、チャベス主義経済モデルの、際立って非難すべき点である。

「貧困層でない」とみなされたベネズエラ人は、2008年の下半期では67.4%、そして5年後の2013年下半期では67.9%であった。数値はかろうじて動いたという感じだ。5年という歳月の中で、ベネズエラにおける貧困層減少にむけた取り組みは一切の進展をみせていない。さらに、上述の数値は政府が公表した数値であって、操作された情報である可能性が極めて高い。

メルトダウンするベネズエラ

オーストラリア国営放送SBSの報道番組Datelineによる「ベネズエラのメルトダウン(Venezuelan Meltdown)」と題したベネズエラ報道が秀逸です。政府側の人、反政府側の人双方へのインタビューや、チャベス死後の状況や選挙も振り返り、現状の生々しい様子をベネズエラの人々の声を交えて伝えています。

ベネズエラの犯罪率

現在、ベネズエラは世界でもホンジュラスに次ぐ世界で二番目に危険な国にランク付けされている。
UNODCの調査を含めた入手可能な最新の219カ国の殺人率によれば、158カ国(世界中の72%の国に当たる)は、人口100万人に対して10件未満の殺人率だ。そして12カ国(7.5%に当たる)だけが30件以上の殺人率である。
ベネズエラの殺人率は53.7件。
2014年の1月と2月で2481人のベネズエラ人が殺された。30分に1人、ベネズエラ人が殺されている計算だ。

歴史は繰り返す

チャベス対マドゥーロ。
1989年のカラカス暴動を機に台頭してきたチャベス。当時の政権批判が現在のマドゥーロ政権に対する学生運動と重なる。
当時の政府による攻撃は現在のマドゥーロ政府より暴力的で、死傷者の数ももっと多い。とはいえ、チャベスの意志を継ぐ政権がそのままチャベスが闘った政府と同じことをしているのは皮肉なことだ。

貧困との戦いはいずこへ?

「・・・人々を貧困から抜け出させることで、その人達が中産階級になって、“卑しい奴ら”escuálidos(チャベス派の人達が野党の支持者をさして呼ぶ呼び方)にさせてしまうようなことを、私たち(政府)はめざしているわけではない。」