中国のベネズエラ融資の行方

今日(6月19日)のウォールストリートジャーナルに中国国家開発銀行(CDB)に関する興味をひく記事があった。中国のベネズエラに対する融資が、なんらめぼしい結果を出さないまま膨れ上がっている件についてだ。例の、ベネズエラが中国から受けた融資(そのうち約14%は外国債)は約370億ドル(約4兆5000億円)にのぼるが、それが返済されるのかされないのかという話だ。

中国とベネズエラ

先日、WEDGE Infinityに<中国ばらまき外交の限界 経済悪化が深刻なベネズエラを教訓に>と題したコラムがありました。このような状況になったのは無条件に独裁政権に資金を提供してきた中国に責任があるというわけです。
もちろん、中国に対する負債がベネズエラの経済状況をさらに苦しめているのは確かでしょう。
でもデフォルトが現実感を増した今になって中国のせいと言い出すのは、どこかピントがずれていると私は思います。

マドゥロ大統領は金の無心に奔走したけれど

1月2日金曜日、ブレント原油の価格は1バレル57ドルあたりで取引が終了した。
2日後、動揺したニコラス・マドゥロ大統領は、「石油価格の回復のための戦略(を作り出すこと)に向かってハイレベルな努力を続けていくため」、自ら中国・中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)フォーラムのために中国に出向き、さらにOPEC加盟国とOPEC非加盟国のいくつかを訪問することを発表した。マドゥロが本気で親しい国から新たに現金を貰ってこようとしていることを、みんな知っていた。

中国のマドゥロ

先週はベネズエラ経済にとっては最悪の一週間で、大統領のファッションにとってはもっとひどい一週間だった。しかし、中国がベネズエラの破綻を避けるための資金をマドゥロに提供するのを拒んでくれたおかげで、ベネズエラの民主主義にとっては好ましい一週間となったといえる。チャベス体制は崩壊し続けている。

超高層スラムを巡るあれこれ

もし今日のベネズエラに何かシンボル的なものがあるとしたら、おそらく、スラムに姿を変えた高層ビル、またの名を“デイヴィッド・タワー La Torre de David”だろう。
高層スラムは海外でもかなり有名で、ハリウッドが取り上げたほどだ。しかし、このタルクアル紙の報道によると、その日々にも終わりが近づいているようだ。なぜか?中国のせいだ。