中国とベネズエラ

先日、WEDGE Infinityに<中国ばらまき外交の限界 経済悪化が深刻なベネズエラを教訓に>と題したコラムがありました。このような状況になったのは無条件に独裁政権に資金を提供してきた中国に責任があるというわけです。
もちろん、中国に対する負債がベネズエラの経済状況をさらに苦しめているのは確かでしょう。
でもデフォルトが現実感を増した今になって中国のせいと言い出すのは、どこかピントがずれていると私は思います。

マドゥロ大統領は金の無心に奔走したけれど

1月2日金曜日、ブレント原油の価格は1バレル57ドルあたりで取引が終了した。
2日後、動揺したニコラス・マドゥロ大統領は、「石油価格の回復のための戦略(を作り出すこと)に向かってハイレベルな努力を続けていくため」、自ら中国・中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)フォーラムのために中国に出向き、さらにOPEC加盟国とOPEC非加盟国のいくつかを訪問することを発表した。マドゥロが本気で親しい国から新たに現金を貰ってこようとしていることを、みんな知っていた。

中国のマドゥロ

先週はベネズエラ経済にとっては最悪の一週間で、大統領のファッションにとってはもっとひどい一週間だった。しかし、中国がベネズエラの破綻を避けるための資金をマドゥロに提供するのを拒んでくれたおかげで、ベネズエラの民主主義にとっては好ましい一週間となったといえる。チャベス体制は崩壊し続けている。

アメリカのベネズエラに対する制裁措置に賛同する

今に至るまで、ベネズエラで人権侵害を行っている人々に対して課される制裁措置メネンデス・ルビオ条例に対して、当ブログとして判断を下すことは控えてきた。しかし、それももう終わりだ。Caracas Chroniclesのブロガー全員が、この制裁措置には反対すべき点は見当たらないという意見で一致している。

キューバの巧みな嘘の教訓

先日のアメリカとキューバの間の緊張緩和がどのような結果をもたらすかについて語るのはまだ時期尚早かもしれない。とはいえ、カラカスにいるベネズエラ政府の面々がそこから学ぶべき教訓は、すでにいくつか挙げることができる。

ベネズエラは米キューバ国交正常化の蚊帳の外

キューバとアメリカは1年半かけてカナダの外交ルートを通じて秘密裏に外交関係正常化に向けた交渉を行った。一年と半年もの間。
にもかかわらず、今朝そのニュースが発表されたとき、ベネズエラ政府は完全に不意をつかれた状態だった。政府メディアはパニックに陥ってフリーズしてしまい、世界中がこのニュースで持ちきりになっている何時間もの間ずっと、この件には一切触れないという有様だった。