墓:ベネズエラの政治犯に対する拷問を描いたノンフィクション

ベネズエラのマル・モロン監督による『La Tumba(墓)』は、SEBIN(ベネズエラの諜報局)の拷問部屋で起きていることを描いたノンフィクションの短編映画です。
この拷問部屋は首都カラカスにある諜報局の建物の地下5階、ベネズエラ広場の地下深くにあります。日の光は一切差さず、ずっと白い蛍光灯に照らされて、昼なのか夜なのかもわからない。唯一時間を知る手がかりは1日1度近くを通る地下鉄の音が止むときだけです。

恐怖を知れ

既に監禁状態にある人々に発砲すること、
拘留施設に置き去りにする前に市中を引きずりまわすこと、
法廷弁護士と接触するのを認めないこと、
口では解放すると言っておきながら、帰ったら裁判所で署名を強いること、
解放された拘留者が国外退出するのを妨げること、
当局は刑罰に問われないということを誇示すること・・・
もうお分かりだろう。
「お前たちは我々を怖がるといい。」ということなのだ。

今声を上げるか、一生虐げられて生きるか

過去15年間、独裁主義者に支配されてきたこの国は、現政府の司法、政治、経済の絶対的権力に押さえつけられ、徐々に国民の権利と自由、国の平和を失ってきました。

政府側になびかない多くの人が仕事を奪われ、発言の自由を失い、私たちは世界二位といわれる最悪治安の中、人や場所を選ばない強盗、エクスプレス誘拐*、殺人に毎日怯え生活しています。その犯罪の多くに警察が絡んでいるといわれており、犯罪者の90%以上が罰せられずにいます。

母達への手紙

ベネズエラの若者たちは今街頭に出て、この息詰る現状に対し抗議し希望を持てる将来の国のために闘っている。我々は一人ではない、何百万人という人々が共に街に出て心から応援してくれている。そうだ一人ではないのだ、各人に母親という最大のインスピレーション、最高の勇気が一緒だからである。一人の若者に一人の母親があり、無条件の母子愛があるからである。