苦悩の日々

<べ日子のカラカス日記>
3年前あなたの月収が30万円だったとする。それが2年前には6万円、去年の10月には3万円、そして今月に入り約一万円の価値しかなくなったと想像してみてほしい。おまけに世界最高のインフレ率60%、世界一生活コストが高く、世界一治安の悪い国に住んでいるとしたらどんな気持ちになるだろう。

中国とベネズエラ

先日、WEDGE Infinityに<中国ばらまき外交の限界 経済悪化が深刻なベネズエラを教訓に>と題したコラムがありました。このような状況になったのは無条件に独裁政権に資金を提供してきた中国に責任があるというわけです。
もちろん、中国に対する負債がベネズエラの経済状況をさらに苦しめているのは確かでしょう。
でもデフォルトが現実感を増した今になって中国のせいと言い出すのは、どこかピントがずれていると私は思います。

ベネズエラ近況(経済状況について)

現在、ベネズエラではインフレが続きハイパーインフレも懸念されています。そして物不足が深刻化しています。
これらの原因は、政府の設定した1ドル=6.3ボリバルの公定レートです。平行レート(闇レート)では、2ヶ月前はまだ170ボリバルあたりだったのが、2015年3月17日現在で1ドル=267.43ボリバル。2013年に60ボリバルを超えて大騒ぎしていたのが懐かしく感じられるほどです。

ベネズエラで新年が明けて

<ベ日子のカラカス日記>2015年が明け、さまざまな出来事の起きた厳しい年が過ぎたが、新年を祝う雰囲気はどこにもない。
予想されていた通り、昨年の出来事は、年明けから急激に毎日の生活に影響が出始めた。今はまず、これからさらにひどくなるだろう食糧難を予想して、食料の確保に人々は必死である。

露天商を取り締まれ

ベネズエラ政府は「経済戦争」における新天地を見出したようだ。バチャケロと呼ばれる密輸を行う人々と同じように、日用品やその他の価格統制された商品を販売するブオネロスと呼ばれる露天商たちを追い回すことにしたのだ。

明日はわが身か

<べ日子のカラカス日記>
風邪を引いてしまった。日本でも騒がれているデング熱かと心配したが、熱が出なくてホッとした。
しかし、今もっと恐ろしいのは チクングニア熱である。
これはデング熱と同じく蚊が媒介する。完全に体力を吸い取られ、手足の関節が腫れ上がって痛み、時には何年も、ひどいときには50年近くも苦しめられることもあるという恐ろしい病気だ。

死に至る物不足(追記あり)

マルティン・カルバジョ先生は大学病院のHIV科の主任だ。しかし、患者達に「必要な抗レトロウィルス薬が手に入らないときは、どうすればいいんでしょう?」と尋ねられても、彼にはどう答えればいいのか分からない。
「何て言えばいいんだ?私にできなることなどない。彼らにも、できることなど何もないんだ」と彼は話す。

病気になるのは禁止!

<べ日子のカラカス日記>
毎日のようにSNSで「XXX の薬を探している」というのが入ってくる。
特に癌の薬、糖尿病、エイズの治療薬が不足しており、20万人の人が生死の危機に面しているという。
今日もラジオでそのことを討論していて
「病気になって薬を探し回ることは、いつ、誰にでも起こりうることでくじ引きのようなものだ」
と言ってた。すなわち、ベネズエラでは病気になれば一巻の終わりということなのか。

日々の暮らしの中で

<べ日子のカラカス日記>
昨日、スーパーで目にした光景。
カートにハムやチーズ、肉、ビン、缶詰類を 山ほど積んだ40歳ぐらいの女性が、商品を棚に並べていた男の店員を相手にわめきたてている。「一人当たり4本の油なんかすぐなくなってしまうからもっと欲しい」と。すると、顔なじみらしい店員は声を低くして、「今度入荷した時は一箱取って置いて、レジにいる女の子に黙認させるようにする」と囁いた。